よく顎が外れる…どんな治療法があるのか 手術はすべき?
顎関節脱臼は、神経筋の異常による咀嚼筋の協調不全によって起こります。いわゆる“顎が外れた”と呼ばれる状態です。通常、大口を開けると顎の関節は外れますが、閉口すると元の位置に戻ります。
しかし、関節を支える筋肉がつったり、靱帯が緩んだりして元に戻らなくなるのが、顎が外れた状態です。
過度の開口や打撲、顎骨骨折といった外的要因によって引き起こされるケースもあります。
口腔外科でレントゲン、CT検査を経て、口が開いたまま閉じない、うまく話せない、唾がのみ込めない、食事が困難などが認められると、顎関節脱臼と診断されます。
手術の前に「徒手的整復法」による治療が一般的です。口が少しでも開くなら「ヒポクラテス法」があります。患者さんの頭が動かないように固定し、医師は両方の親指にガーゼを巻いて下顎の奥歯の表面に指を置き、親指以外の4指で下顎の縁を支えます。
その後、親指で下顎を下方に押して、下顎を後ろに押し込みます。