若年性認知症の原因と初期症状は?50代での発症も増えている
血管障害は動脈硬化によって起こるケースが多く、食生活や生活習慣が乱れている方は要注意です。先日、医学雑誌Neurologyに掲載された「超加工食品消費と認知症リスクとの関連」によると、「超加工食品(UPF)のより高い消費は認知症のリスクが高いことと関連していた」ことが分かっています。化学調味料が多く含まれるカップ麺や日持ちのするドーナツなどは減らしましょう。
若年性認知症の原因として次に多いのがアルツハイマー型認知症で、若年性アルツハイマーの場合、遺伝によるケースがあります。ただし、アルツハイマー型なら早期発見により、進行を遅らせる薬やリハビリテーションによって、生活できるだけの脳機能の維持が見込めます。
ほかに前頭側頭型認知症のひとつ、ピック病も若年性の原因になります。脳の一部が萎縮し、理性的な行動ができなかったり、言葉が出にくくなる病気です。また、ごくまれですが、若い方でも大腿骨骨折などでエコノミークラス症候群を発症し、それに伴う脳梗塞で認知症を引き起こすケースもあります。
いずれにしても、健康な生活を心がけ早期発見のために40代から脳ドックを受けましょう。