花粉症の人がいまできる対策は? 過去10年で最大の大量飛散の見通し
「多くの人は花粉症の点眼薬は自覚症状が出てから使うと考えがちです。それは従来の花粉症の点眼薬が花粉症の自覚症状が出る最終局面である、花粉とIgE抗体の結合をブロックすることで、花粉症の症状を緩和する設計だったからです。ところが、最近の抗アレルギー点眼薬は花粉症の症状が起こるまでの一連の流れの複数のポイントを阻害するよう設計されています。そのため自覚症状が出る前から使用することが大切なのです」
最近は1日当たりの点眼回数が半分で済む抗アレルギー点眼薬が発売され、より利用しやすくなったという。
実際、処方薬「アレジオン点眼液0.05%」(参天製薬)の1日の点眼回数は4回(朝・昼・晩・寝る前)だったが、「アレジオンLX点眼液0.1%」(同)は薬効成分濃度を2倍にしたことで1日2回となった。
■花粉の暴露量を減らす
むろん、いまできる花粉症対策は点眼薬だけではない。とくに気をつけたいのはコンタクトレンズを使っている人だ。