ところが南部テキサス州では、雇用主に対し暑さ対策を一切求めていません。保守共和党が圧倒的に強いテキサス州議会では、このような法律を制定することは、特にブームが続く建設業界などの雇用主にとって、負担が大きすぎると考えているからです。
こうした状況を受けて連邦政府は、国全体をカバーする暑さ対策の基準の策定を進めていますが、施行されるまでにはかなりの時間がかかると懸念されています。
温暖化対策と同様、労働者の保護がなかなか進まない中、全米の職場で重度の熱中症にかかった人の例が、連日ニュースになっています。
これも行き過ぎた資本主義の産物だという怒りの声も、特に若者の間で高まっています。