後悔しない歯科治療(1)「銀歯」は弊害が多く海外は禁止している

公開日: 更新日:

「そこで削る範囲を最小限に抑え、ペースト状のプラスチック系素材であるコンポジットレジンを充填し、光を当てて凝固させる治療が、海外で主流になっていて、国内でも普及するようになっています」(今枝院長)

 コンポジットレジンによる虫歯の治療は保険の対象になり、自己負担3割で1本当たり700~1000円で済む。ただし、素材がプラスチックなため、あまり長持ちしない。また、大きな虫歯には向かない。そこで、保険対象外の自由診療になるものの、選択肢に挙がってくるのが「セラミック」や「ジルコニア」だ。

「いずれも歯に近い材質で、銀歯と違って体に馴染みやすく、金属イオンが溶け出す心配もありません。見た目が自然で変色しにくく、虫歯菌が付きにくいという特徴もあり、定期的なメンテナンスを行っていれば、10年、15年と、長期にわたって使用することができます」(今枝院長)

 問題は治療費だが、1本当たり詰め物で4万~8万円(税別)、かぶせ物だと8万~12万円(同)ほどかかる。4000円前後で済む銀歯を選び、治療を繰り返すことで、最終的に歯を失ってしまうリスクを引き受けるか。それとも、それなりに費用はかかるが、セラミックやジルコニアを選択して、自分の歯をできるだけ長く残したほうがいいのか。十分に検討したうえで、判断するのがベストだろう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    田中圭“まさかの二股"永野芽郁の裏切りにショック?…「第2の東出昌大」で払う不倫のツケ

  2. 2

    永野芽郁“二股肉食不倫”の代償は20億円…田中圭を転がすオヤジキラーぶりにスポンサーの反応は?

  3. 3

    永野芽郁「二股不倫」報道で…《江頭で泣いてたとか怖すぎ》の声噴出 以前紹介された趣味はハーレーなどワイルド系

  4. 4

    大阪万博「遠足」堺市の小・中学校8割が辞退の衝撃…無料招待でも安全への懸念広がる

  5. 5

    「クスリのアオキ」は売上高の5割がフード…新規出店に加え地場スーパーのM&Aで規模拡大

  1. 6

    のんが“改名騒動”以来11年ぶり民放ドラマ出演の背景…因縁の前事務所俳優とは共演NG懸念も

  2. 7

    「ダウンタウンDX」終了で消えゆく松本軍団…FUJIWARA藤本敏史は炎上中で"ガヤ芸人"の今後は

  3. 8

    189cmの阿部寛「キャスター」が好発進 日本も男女高身長俳優がドラマを席巻する時代に

  4. 9

    PL学園の選手はなぜ胸に手を当て、なんとつぶやいていたのか…強力打線と強靭メンタルの秘密

  5. 10

    悪質犯罪で逮捕!大商大・冨山監督の素性と大学球界の闇…中古車販売、犬のブリーダー、一口馬主