リハビリ医にとって絶対に欠かせない能力はなにか?
■くも膜下出血の治療後はてんかんが起こりやすい
②脳出血の再発予防は血圧管理が重要です。降圧剤を使って120/80以下にコントロールします。また、体重が増加すると、血圧も上昇します。このため、体重は<身長-100>を目安に管理するのが基本です。
高血圧性脳出血以外の場合は、脳腫瘍、脳動静脈奇形、モヤモヤ病といった原因が考えられるので、必ず脳神経外科の専門医との連携が必要です。
③くも膜下出血の再発予防は、脳動脈瘤ができないようにするために、これも血圧管理が重要です。脳出血のケースと同じく、降圧剤で120/80以下にコントロールします。くも膜下出血の治療後は、脳動脈瘤の再発のほかにも、てんかん、水頭症が発生しやすい病態になります。とりわけ、くも膜下出血の治療後1~3年はてんかん発作が起こりやすいので注意が必要です。けいれん発作が2回生じると、「てんかん」という病名が付き、抗てんかん薬の内服が必要になります。脳神経外科医は、くも膜下出血の手術後にはてんかん発生の予防のために抗てんかん薬の使用を開始することが多くあります。