堀田秀吾
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堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

恋は条件反射…科学的に「モテ」を考えればあなたもモテる

公開日: 更新日:

「モテる」という言葉があります。広辞苑によれば、「もてる」は「もてはやされる。ちやほやされる。人気がある」という意味になります。

「モテる」とカタカナ表記が交じることも珍しくないこの言葉は、実は江戸時代の文献にも出てきている言葉なので、歴史のある言葉でもあるんですね。

 人を好きになるとはどういうことなのか──。少し考えてみたいと思います。

 甘酸っぱい気持ちになったり、胸がキュンとしたり、好意を寄せる人を見ると胸が高鳴ります。しかし、学者の世界では、好きになるということは、いわゆる条件反射(レスポンデント条件付けのひとつ)と考えられています。

 いうなれば、誰か特定の人に対しての条件反射のように感情的反応を起こすということになります。味気ないかもしれませんが、好意とはそういうことなんですね。

 例えば、「〇〇さんの話は楽しい」と思うところからスタートしたとします。それを繰り返していくうちに、「〇〇さんと話すと楽しい」と感じるようになり、「〇〇さんが視界に現れるだけで、何かワクワクする気持ちが湧いてくる」といった条件反射が出るようになっていく。結果的に、この状況が「恋をしている」という状態になるわけです。

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