歯科インプラントやっていい人ダメな人(3)天然歯より防御機構が劣る
インプラントには上部構造(人工歯の部分)を自分で取り外せる「インプラントオーバーデンチャー」もある。その場合は、上部構造を外してもらい、普段のケアのチェックも受ける。
このインプラントオーバーデンチャーは「取り外せる」という入れ歯の利点と「固定できてしっかり噛める」というインプラントの利点を兼ね備えている。
上部構造を取り外せない従来の固定式では、埋め込んだインプラント1本に人工歯を1本取り付けるが、インプラントオーバーデンチャーは最少1~2本の埋め込んだインプラントで、入れ歯を固定する。「入れ歯に慣れている。ただ入れ歯は安定性が悪いので、インプラントで固定できてしっかり噛めるようになりたい」という人、残っている歯が少ない人、金額を抑えたい人に向いている。
「高齢で今後、介護のことを考慮に入れている人も、インプラントオーバーデンチャーなら取り外せるので手入れしやすい。ただ、インプラントオーバーデンチャーは、入れ歯をインプラントに固定するアタッチメントが消耗品のため、噛む力によっては半年から1年で交換が必要です」