韓国は予兆か 2020年までにM9超スーパー南海地震の可能性
杞憂に終わればいいが――。韓国で15日発生したM5.4の地震。約1800人の被災者が避難生活を余儀なくされている。韓国の観測史上2番目に強かった地震は、決して対岸の火事ではない。大規模かつ広範な「スーパー南海地震」の予兆とみられているからだ。しかも、東京五輪が開催される2020年までに発生する可能性がいよいよ高まっているという。
現在、ユーラシアプレートがフィリピン海プレートを押し続けている。韓国の地震も、フィリピン海プレートの圧力で釜山―慶州―浦項にある6本の活断層と1本の共役断層が動いた。このような地殻のストレス発散現象が、アジア各地で散見されている。
日本では、昨年10月、圧力に耐え切れなくなり、36年ぶりに阿蘇山の爆発的噴火が起きた。また、桜島や霧島新燃岳の噴火や和歌山南部の地震も発生している。
海外でもフィリピンでの火山噴火、台湾の地震などが増えている。立命館大・環太平洋文明研究センターの高橋学教授(災害リスクマネジメント)が言う。
「今は、ユーラシアプレートのあちこちで、地震や火山の噴火という現象が起きていますが、それでもストレスに耐えられなくなるとユーラシアプレートが跳ね上がるのです。これがスーパー南海地震です。過去の大地震前と現在の状況がよく似ているのです」