大岡玲
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大岡玲作家

1958年生まれ、東京外大卒。「黄昏のストーム・シーディング」で三島由紀夫賞。「表層生活」で芥川賞。小説執筆の他に書評、美術評論、ワインエッセーなど幅広い分野で活躍。「本に訊け!」「男の読書術」「新編 ワインという物語 聖書、神話、文学をワインでよむ」などの著作がある。東京経済大教授。

【「世界」の輪郭】若い頃のひとり旅がタイムマシンで甦る

公開日: 更新日:

〈京都駅から東海道本線で東京へ、そこから中央本線で塩尻を経由し名古屋へ、ここから関西本線、紀勢本線、阪和線とたどって紀伊半島をめぐり、大阪の天王寺から大阪環状線、東海道本線を経て京都駅に戻ってくる、という切符。それを子ども一枚〉。

 1973年11月2日金曜日の夕方、京都駅…

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