昔見た見せ物小屋の雰囲気を思い出したライブステージ
大道芸イベントは昭和61年から開催
大道芸イベントが野毛の町おこしのために開催されたのは昭和61年だった。そのころから徐々に野毛が注目され始めた。JRの線路の向こうではみなとみらいの大規模開発が進んでいる。その対比も面白かった。野毛大道芸の仕掛け人はIKUO三橋さん。彼のお店が今日の2軒目「Cabaret Caféうっふ」。アタシが初めて訪れたのはポールダンスのパフォーマンスの夜。偶然通りかかって怖いもの見たさで緑色の大きなドアを開けたら上の方からポールにつかまりあられもない姿の女性ダンサーが回転しながら落下してくるところだった。今日は懐かしいバンドネオンの生ライブ。それほど広くない店内に雑然と置かれた椅子に座り、メーカーズマークのロックを注文(1000円)。ピアノソロの曲でバーボンをぐびり。パフォーマーたちのギャラはまさに大道芸よろしく投げ銭である。
この店で行われる芸は多岐にわたっている。ダンスや歌だけではなく、楽器などは津軽三味線からバンドネオンまで、それこそ音が出るものすべてが揃っている感じ。ふと、子供のころ親父に連れて行ってもらった赤坂ミカドで見た世界びっくりアワーを思い出した。昭和の時代のパフォーマンスは見せ物小屋っぽかった。今この店に来ているのはミカドという店があったことすら知らない世代だろう。