「仁岸湯」は穴場です!何とか10分! 誓いかなわず3セット目まで8分でギブ…
仁岸湯(新小岩)
JR新小岩駅南口からルミエール商店街を抜け歩くこと25分ほど。江戸川区役所前のバス停近くにある「仁岸湯」は1960年創業で、店名は創業者の出身地・石川県輪島市に流れる河川が由来だという。
下足ロッカーの札を手にフロントで、入浴料520円+サウナ代250円+バスタオル代50円(フェースタオルは無料)を払い、サ室のフックキーを受け取った。
早速、服を脱いで浴場に入ると、ペンキ絵師中島盛夫氏による優美な赤富士の壁絵がドーン。カランにはリンスインシャンプーなどアメニティーが充実していた。
サッと汗を流して、まずは人気の炭酸泉にザブン。冷えた体を温めるにはちょうどいい37.5度。浴場内の湯はすべて地下約250メートルから湧出する井戸水を使用しているそうだ。
41度の白湯は広い。足ツボを刺激する歩行浴コーナーのほか、ボタン式のボディーマッサージ槽、同じくボタン式で上下2段式強力ジェット噴流のエステバスを備える。
浴場奥は3代目のイケメン岡部利紀さんが厳選したバイブラ薬湯で、この日は江戸山吹の湯だった。42.5度。優雅な香りでポカポカしたところでサウナへGO。
浴場内の階段で2階に上がり、冷気遮断カーテンで仕切られた外気スペースに入る。右手サ室前に用意されたビート板を手にイザ出陣。
ふわっと穏やかな香りが鼻に抜けた。遠赤外線ガスストーブを囲むL字2段ベンチは定員10人ほど。設定温度は110度。上段真ん中に陣取った力士風はサウナハットを目深にかぶって耐えていた。彼と間隔をとってどっこいしょ。
おや、ストーブ脇には布袋に入った香太くん。入り口の香りの正体はコレか! 3代目は某大手サービス業からの脱サラ組で、サウナーが喜ぶツボをしっかり押さえている。ドアの張り紙で「瞑想のススメ」と書かれた下に「脳みそ、とろんっ!!」の赤文字が躍る。「ヨッシャ」と気合十分で目を閉じた。
耐熱レンガと白木造りの空間は満月照明2つでやや明るい。木壁にところどころできた熱波のシミが趣を感じさせる。ストーブから襲いかかる輻射熱はパンチ力十分、体の芯まで熱くなった。
12分計が2分ほどで汗がぽたーっと落ち、唇はジンジンしてきた。5分経つころには汗ダクだった。何とか10分!そう誓ったものの、8分でギブ。力士風は微動だにせず瞑想中。完敗です。フラフラと退室した。