銃を崇拝する「Qアノン教団」が日本にも…ラップ好きの“歌う教祖”は文鮮明氏の7男
「彼らは催涙ガスで私たちを攻撃した! 彼らはアンティファ(反ファシズム)を守り愛国者たちを撃ち殺している!」
スキンヘッドの男性が米連邦議会議事堂前で怒号が飛び交う集会に参加している動画と、こんな英文がインスタグラムに投稿された。男性の名は文亨進。旧統一教会(世界平和統一家庭連合)の創始者・文鮮明の七男で、分派してサンクチュアリ教会という別の宗教団体を率いている。動画にあるのは、2021年1月6日に開かれた米国の陰謀論集団「Qアノン」の集会。まさにこの時、Qアノンは議事堂内に乱入し、銃撃戦で複数の死者を出していた。
この事件以前から日本の信者たちも永田町の首相官邸前で集会を開き、当時のトランプ大統領を応援。「不正開票を許さない! STOP STEAL(票を盗むのをやめろ)」といったプラカードを掲げた十数人の集団だ。
「バイデン氏は神様を騙し、世界を騙した自分の悪事、自分の罪により、地獄に堕ちるのみなのです!」
サンクチュアリ教会は、世界の政治や経済を牛耳るディープステート(影の政府)なるものが存在すると信じる。Qアノンと全く同じ世界観だ。本拠地の米国では、銃を崇拝する武装カルト集団としてメディアにも注目されている。礼拝で亨進や信者たちは、銃弾を頭に巻き付け、マシンガンを手にしている。地方の土地を買い、銃の射撃や格闘技の訓練も行う。