『ザ・ノンフィクション』婚活回で密着された男性 炎上した「夫婦ならラブホ」の真意を振り返る

公開日: 更新日:

「植草さんの前ではまな板の上の鯉です」(内田)

 実は、内田さんの”婚活人生”には『ザ・ノンフィクション』が大きくかかわっているという。植草氏との出会いも「この人しかいない」と感じたそうだ。18年の結婚生活に終止符を打ったのが51歳。再婚を考えたのはバツイチだった内田さんが同番組で放送された『結婚したい男と女 ~婚活クルーズ それから~』(2019年12月)を視聴したからだ。

  ◇  ◇  ◇

 ――再婚を考えたのはどうしてですか。

内田 僕は34歳の時に31歳の方と結婚しました。結婚してよかったなって心から思ってるんですよ。彼女はものすごくいい人だったので、なぜもっと守ってあげられなかったのか、どうして離婚する気はないと言えなかったのかと思っています。最後の2年間は口もきいてくれなかったんですけどね。

 実は子どもができなかったんです。不妊治療を試みたのですが、彼女の体に負担がかかりすぎて、フラフラになってしまって。その姿を見て自然の成り行きに任せることにしました。でも、当時は若かった僕は心のどこかで「子どもが欲しい」って思っていて、彼女は気づいたのかもしれない。最後まで2人の今後についてちゃんと話をすることができなかった。結局すれ違ってしまい別れてしまったんです。

 後悔はありますし、結婚は素晴らしいことだと思ってるんです。僕はやっぱり夫婦で寄り添って生きていきたいし、2人の家族が欲しいですね。

 ――そこで数多の結婚相談所から「マリーミー」に入会されたのはどうしてですか。

内田 離婚して一人暮らしを始めたころ、たまたま『ザ・ノンフィクション』で豪華客船に乗って婚活パーティーをしながら航海するという企画を見ました。パーティーでいい人を見つけてプロポーズをするのですが、その様子を見て、「一生のパートナーがほしい」と思ってしまって、結婚相談所に入りました。ただその当時僕は体重が105キロあったので、受け入れてくれる相手がみつからず。これじゃダメだと一念発起してそこから25キロダイエットしました。

 その後、3つ目の相談所で活動していたある日、『ザ・ノンフィクション 結婚したい彼女の場合~コロナ禍の婚活漂流記~』(2022年1月放送)で婚活事情をやっていて。主人公のミナミさんは”個性的な女性だな”と思ってましたけど、それ以上に植草先生のインパクトが強くてびっくりしました。言っていることが全部正しいし、こんなに厳しくも親身になってアドバイスしてくれる方がいるんだって。「この人しかいない」って思って前の相談所を退会し、「マリーミー」のドアを叩きました。

植草 内田さんがこちらに来られたのは4カ所目。他の相談所にいらっしゃった当時は、100キロ以上あったことも影響し、1年に3人ぐらいしかお見合いができなかったんですよね。2年前ですね。今は自分磨きも続けていますし、1週間に2人お見合いを組めています。

 ――番組では植草氏との”掛け合い”も注目されました。信頼関係がありますね。

内田 僕はまな板の上の鯉です(笑い)僕のお姉さんが、一生懸命弟に「ダメだよ、ダメだよ」って叱っているみたいですね。あるいは、いつも自分磨き怠るなって、監督とか師匠に言われてる感じです。

植草 内田さんはときどき女性からコテンパンにされることがあるんです。「マリーミー」の会員同士の場合は、両者の話を聞いて、もし女性の方が悪いならば、私は内田さんの味方になりますよ。「どうしてそう言ったの?お相手の気持ちを考えてあげて」と女性を叱りますし、彼には「私の教育が悪いよね」と謝ります。根底には絶対的な信頼がありますから、言い合いになっても「また来てね」ってね(笑い)

内田 裏で相手の女性に謝ってくれていたり、僕のために動いてくれることを、以前の僕は気づかなかったんです。それを知らなくて先生と言い合いになったこともあります。それでも一生懸命僕にアドバイスをしてくれたので、すごく嬉しかった。ああ、泣きそう。

植草 会員さんに対しては、若い方なら息子や娘、私と年が近い方なら妹や弟だと思って接しています。お客様だと思ってニコニコしながら「頑張っていますね」って言っているだけなら誰も結婚できない。お見合いも全然組めないですね。

 放送後はX(旧ツイッター)をはじめ、SNSでも大きな反響があった。「何よりも街を歩いていて『一緒に写真をお願いします』って声をかけられました」(内田さん)。

  ◇  ◇  ◇

 激励もあれば批判もあったが、婚活にも影響があったという。後編では、引き続き密着後の周囲の変化や50代の婚活について語ってもらう。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 暮らしのアクセスランキング

  1. 1

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  2. 2

    シニア初心者向け「日帰り登山&温泉」コース5選 「温泉百名山」の著者が楽しみ方を伝授

  3. 3

    斎藤元彦氏猛追の兵庫県知事選はデマと憶測が飛び交う異常な選挙戦…「パワハラは捏造」の陰謀論が急拡散

  4. 4

    兵庫県知事選「頑張れ、斎藤元彦!」続出の異常事態…まさかの再選なら県政はカオス確実

  5. 5

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    別の百条委メンバーも兵庫県知事選中に「脅迫された」…自宅前に県外ナンバーの車、不審人物が何度も行き来、クレーム電話ひっきりなし

  3. 8

    悠仁さまの処遇めぐり保護者間で高まる懸念…筑付高は東大推薦入試で公平性を担保できるのか

  4. 9

    異様な兵庫県知事選の実態…斎藤元彦氏の疑惑「パワハラは捏造」の臆測が急拡散

  5. 10

    「資格確認書」利用で窓口負担増の“ペナルティー”を政府検討 露骨な格差に識者も怒り露わに会員限定記事

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動