『ザ・ノンフィクション』婚活回で密着された男性 炎上した「夫婦ならラブホ」の真意を振り返る
「植草さんの前ではまな板の上の鯉です」(内田)
実は、内田さんの”婚活人生”には『ザ・ノンフィクション』が大きくかかわっているという。植草氏との出会いも「この人しかいない」と感じたそうだ。18年の結婚生活に終止符を打ったのが51歳。再婚を考えたのはバツイチだった内田さんが同番組で放送された『結婚したい男と女 ~婚活クルーズ それから~』(2019年12月)を視聴したからだ。
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――再婚を考えたのはどうしてですか。
内田 僕は34歳の時に31歳の方と結婚しました。結婚してよかったなって心から思ってるんですよ。彼女はものすごくいい人だったので、なぜもっと守ってあげられなかったのか、どうして離婚する気はないと言えなかったのかと思っています。最後の2年間は口もきいてくれなかったんですけどね。
実は子どもができなかったんです。不妊治療を試みたのですが、彼女の体に負担がかかりすぎて、フラフラになってしまって。その姿を見て自然の成り行きに任せることにしました。でも、当時は若かった僕は心のどこかで「子どもが欲しい」って思っていて、彼女は気づいたのかもしれない。最後まで2人の今後についてちゃんと話をすることができなかった。結局すれ違ってしまい別れてしまったんです。
後悔はありますし、結婚は素晴らしいことだと思ってるんです。僕はやっぱり夫婦で寄り添って生きていきたいし、2人の家族が欲しいですね。
――そこで数多の結婚相談所から「マリーミー」に入会されたのはどうしてですか。
内田 離婚して一人暮らしを始めたころ、たまたま『ザ・ノンフィクション』で豪華客船に乗って婚活パーティーをしながら航海するという企画を見ました。パーティーでいい人を見つけてプロポーズをするのですが、その様子を見て、「一生のパートナーがほしい」と思ってしまって、結婚相談所に入りました。ただその当時僕は体重が105キロあったので、受け入れてくれる相手がみつからず。これじゃダメだと一念発起してそこから25キロダイエットしました。
その後、3つ目の相談所で活動していたある日、『ザ・ノンフィクション 結婚したい彼女の場合~コロナ禍の婚活漂流記~』(2022年1月放送)で婚活事情をやっていて。主人公のミナミさんは”個性的な女性だな”と思ってましたけど、それ以上に植草先生のインパクトが強くてびっくりしました。言っていることが全部正しいし、こんなに厳しくも親身になってアドバイスしてくれる方がいるんだって。「この人しかいない」って思って前の相談所を退会し、「マリーミー」のドアを叩きました。
植草 内田さんがこちらに来られたのは4カ所目。他の相談所にいらっしゃった当時は、100キロ以上あったことも影響し、1年に3人ぐらいしかお見合いができなかったんですよね。2年前ですね。今は自分磨きも続けていますし、1週間に2人お見合いを組めています。
――番組では植草氏との”掛け合い”も注目されました。信頼関係がありますね。
内田 僕はまな板の上の鯉です(笑い)僕のお姉さんが、一生懸命弟に「ダメだよ、ダメだよ」って叱っているみたいですね。あるいは、いつも自分磨き怠るなって、監督とか師匠に言われてる感じです。
植草 内田さんはときどき女性からコテンパンにされることがあるんです。「マリーミー」の会員同士の場合は、両者の話を聞いて、もし女性の方が悪いならば、私は内田さんの味方になりますよ。「どうしてそう言ったの?お相手の気持ちを考えてあげて」と女性を叱りますし、彼には「私の教育が悪いよね」と謝ります。根底には絶対的な信頼がありますから、言い合いになっても「また来てね」ってね(笑い)
内田 裏で相手の女性に謝ってくれていたり、僕のために動いてくれることを、以前の僕は気づかなかったんです。それを知らなくて先生と言い合いになったこともあります。それでも一生懸命僕にアドバイスをしてくれたので、すごく嬉しかった。ああ、泣きそう。
植草 会員さんに対しては、若い方なら息子や娘、私と年が近い方なら妹や弟だと思って接しています。お客様だと思ってニコニコしながら「頑張っていますね」って言っているだけなら誰も結婚できない。お見合いも全然組めないですね。
放送後はX(旧ツイッター)をはじめ、SNSでも大きな反響があった。「何よりも街を歩いていて『一緒に写真をお願いします』って声をかけられました」(内田さん)。
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激励もあれば批判もあったが、婚活にも影響があったという。【後編】では、引き続き密着後の周囲の変化や50代の婚活について語ってもらう。