山形・七日町の居酒屋で「名物とろすじ芋煮込みつぎ足し2820日目」を堪能

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第32回 七日町(山形)

 山形は5年ぶり。5年前、西口には何もなかったが、巨大ホテルと山形県総合文化芸術館ができて大きく変わった。

 今回はその中にあるやまぎん県民ホールでのコンサートでこちらにやってきた。実はアタシはシニア層に絶大な人気のコーラスグループ「フォレスタ」のコンサートに関わっている。で、コンサートツアーにかこつけて、地方の昭和な街を探訪しているのだ。

 山形の繁華街は東口に集中している。スナックや居酒屋が立ち並ぶ駅前の入り組んだ通りを抜けると、すずらん通りに突き当たる。この通り周辺が飲み食いの中心エリアだ。が、5年前に比べて賑わいが乏しい。街全体が暗く感じるのは、まばらな街灯のせいだけではないだろう。

 そのすずらん通りから北の方へ15分ほどぶらつくと、かすかに飲み屋の明かりが目に入ってくる。そこが七日町の飲み屋街。今回はここで10年の居酒屋「やっしょまかしょ」にもぐり込むことにした。なぜここかって? 「名物とろすじ芋煮込みつぎ足し2820日目」という看板が目に入ったら素通りはできないでしょ。

 木枠のガラス戸越しに店内が見える。L字カウンターの端があいていたのでそこに滑り込んだ。サッポロ黒生の中(550円)と例のとろすじ芋煮込みハーフ(350円)を注文。つぎ足した濃い汁が染み込んだトロトロの牛すじにネットリの里芋。まずいわけないじゃん! この店大正解!

 芋煮といえば、山形の郷土料理。里芋、牛肉、こんにゃく、ねぎなどを煮込んだ鍋だが、牛肉の代わりに牛すじを使っているのがミソ。「トロトロ」と「ネットリ」の組み合わせが相乗効果を生んでうま過ぎます!

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