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髙橋裕樹弁護士

「すべては依頼者の笑顔のために」がモットー。3000件を超す法律相談実績を持ち、相続や離婚といった身近な法律問題から刑事事件、企業法務まで何でもこなすオールマイティーな“戦う弁護士”。裁判員裁判4連続無罪の偉業を成し遂げた実績を持つ。アトム市川船橋法律事務所。

日本橋高島屋から盗まれた純金茶碗 買い取った業者の罪は?

公開日: 更新日:

 先日、東京の日本橋高島屋で開催されていた金製品の展示即売会で、純金製の茶碗がショーケースの中からこつぜんと盗まれる事件が起きました。この茶碗は1040万円で販売されていましたが、その日のうちに窃盗犯が古物商に持ち込み、約180万円で売却されたことがわかっています。

 盗まれた純金茶碗の重さは380グラム。時価480万円相当になります。相場に対して安すぎる価格で買い取られていることも、話題のひとつとなっているようです。

 今回の事件、古物商は「盗品であることは知らなかった」と主張しているそうですが、罪に問われることはないのでしょうか。こうした場合、“盗まれた物であることを知って”その物を買い取ると、「盗品等有償譲受罪」(刑法256条2項)に当たります。また、“盗まれた物であると知りながら転売”した場合は、「遺失物等横領罪」(刑法254条)にも当たります。

 古物商には盗品が持ち込まれることもあるため、取引価格が200万円を超える場合には、「犯罪による収益の移転防止に関する法律」で、より厳格な本人確認が求められます。

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