小池都知事の“エジプトの父”が政府系新聞に明かした「14歳の彼女を養女にした」の真意
■「エージェント枠」でエジプト政府に採用された?
〈養女にした〉という表現にも意図があるようだ。
「これは〈子飼いにした〉〈採用した〉と意訳することもできる。アハラーム紙がエジプト政府の『政治機関紙』であることを踏まえると、〈エージェントとして採用した〉と超訳するのが最もしっくりきます。ハーテム氏が同紙で小池知事について語り始めたのは、彼女が環境相として初入閣した03年以降。“弱みを握っている”と、ほのめかしたのでしょう」
つまり、小池は70年に「エージェント枠」でエジプト政府に採用された可能性があるわけだ。公式プロフィルでうたうカイロ大入学時期は72年。「女帝」には73年に2年生で編入したとある。実は、同時期に特例で編入学を可能にする法律が現地で制定されている。
「当時のサダト大統領が制定した大学組織法には〈極めて必要かつ不測の事態の場合、教育大臣は、共和国大統領の決定により発行された規則及び規定に従って、学生を編入させることができる〉と記されています。日本の総理からの要請は、まさに〈極めて必要かつ不測の事態〉と言える。同法を根拠に、小池知事の編入学が認められた可能性は十分ある」