小池都知事の「東京大改革」は権力闘争に過ぎなかった…掲げた“情報公開”は今や見る影なし
元側近・小島敏郎(下)
「改革は終わったのよ」──。2020年の東京都知事選直前、自民・公明両党の推薦を受けることを模索していた小池知事はそう告げた。その言葉通り、都民と約束した改革路線を捨てた小池都政の腐敗を、「学歴詐称工作に関わってしまった」と爆弾告発した元側近が打ち明ける。
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「自公の推薦を受けるのは、『改革をやめる』こととイコールです。選挙直前に推薦を受けるのは思いとどめたとはいえ、再選を果たした後の小池さんは目に見えて変わっていきました。都民との対話を一切しなくなり、情報公開には完全に後ろ向き。自民、公明、都庁官僚と手を組む古い都政に逆戻りしたのです。やっぱり改革は終わったのだなと痛感しました。彼女が改革路線を捨てたら一緒に仕事をする理由はありません。知事と都議の任期は4年。21年7月の都議選後、議員数が少なくなったので都民ファーストの会事務総長を辞めてくれと言われたのも事実だし、私も就任4年を区切りと考え、自らの意思で辞めたのも事実です。ただ、個々の議員から相談があれば応じることにしていました。小池さんには相談せず、彼女に会ったのは21年11月が最後です」