元衆院議員・若狭勝氏は女帝と断絶して7年「今は本当に幸せ」
学歴詐称疑惑が再び燃え盛る中、東京都の小池百合子知事が3選に向けてエンジンを吹かせている。前回の立候補表明は告示6日前だった。初出馬から支え、女帝たらしめたひとりが元衆院議員の若狭勝弁護士だ。しかし、2017年に若狭氏が落選したことで、その縁はプツリと切れた。側近としてこの問題をどう見ていたのか。元東京地検特捜部副部長としての見立ては──。
さかのぼること8年。自民党に籍を置いたまま党都連のドンを敵に仕立て上げ、「東京大改革」を引っ提げて知事のイスを取りに行った女帝の傍らには、常に若狭氏の姿があった。
「あれは(カイロ大学の)卒業証書だったか、卒業証明書だったか。知事選告示前、小池さんから〈どうのこうの言われてるんだけど、ちゃんと卒業してるの〉とサラッと見せられたことがありました。当時は問題意識を持っていなかったし、アラビア語も読めないので〈ああ、そうですか〉で終わってしまった。公選法(虚偽事項公表罪)の公訴時効は4年。ですから、次の選挙公報に経歴をどう記載するかが焦点のひとつになります」
四半世紀前に勃発したミッチー・サッチー騒動も学歴詐称疑惑が火種になった。衆院選に出馬したタレントの野村沙知代氏の経歴「米コロンビア大留学」に疑いが浮上し、女優の浅香光代氏が東京地検に告発。若狭氏は特捜部の主任検事として捜査にあたり、嫌疑不十分で不起訴とした。