彼氏の心に緊急事態! メンタル崩壊を助けたいが、猫とは暮らせない犬派女性の主張

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コクハク

交際7カ月で「大人らしい自立した関係」に変化

 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人差があります。ひとつの出来事への解釈や目的が、男性と女性では異なる場合もしばしば。男性と女性では、夫婦のあり方への認識が大きく異なる場合も少なくありません。
 魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様分析を得意とする並木まきが、そんな男女の“冷酷” と“激情”のあいだを垣間見るエピソードをお届けします。


【冷酷と激情のあいだ〜女性編~】

 香織さん(仮名)は、恋人のユウジさん(仮名)と、交際7カ月目。

 ふたりは出会ったときから「大人らしい自立した関係」を約束していて、一緒に暮らしたり入籍をしたりせずに、大人のパートナーシップを結ぶ前提で交際をスタートしました。

 しかし、ここへきてその「前提」が崩れる出来事が生じていて…。

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壊れ始めた彼氏のメンタル

「ユウジのメンタルが壊れつつあるんです。

 仕事がうまくいかなくて、収入が激減しちゃったのがその理由ですが、これまでは明るくて前向きな人だったのに、今は別人。

 何を話しかけても返ってくる答えはネガティブなものばかりだし、どこかに出かけようとしてもまったくヤル気のない返事ばかりで…。

 実際に出かけても、ちっとも楽しそうじゃないし、これは本腰を入れてケアしないといけないなってことになり、短期の予定ではありますが、一緒に暮らすことを模索しているのです」

 ユウジさんを支える必要性から、ふたりのポリシーを一時的に曲げる必要が出てきた今は、収入が下がったユウジさんを香織さんの家に一時的に受け入れる話を進めているとのこと。

猫嫌いの犬と犬嫌いの猫

「彼はお金がキツそうだから家賃も取らず、食費も日用品も私が面倒を見ようと思っています。まずはユウジに元気になってもらわないといけないので」と香織さんは言います。

「ところがですよ、問題が勃発なんです。

 私は犬、彼は猫を飼っていますが、うちの犬は大の猫嫌い。そしてあっちの猫は、大の犬嫌いです。

 だから犬と猫を一緒にするわけにはいきませんし、うちに来るならユウジの猫はどこかに預けてきてもらわないとダメなんです。

 正直、もともと私も猫はあまり好きではないから、無理をしてまでユウジの猫を受け入れる気まではありません。

 だけど、食事も満足に摂れなくなっているユウジをまずはケアしないといけないのに。ユウジは『猫と離れたくない』と駄々っ子のようなことを言っていて…」

引き離すのは酷だけど

 ユウジさんのメンタルだけを思えば、猫と離れないほうがいいのだろうとは香織さんも感じてはいるそう。

 しかし「現実問題として、それが無理なんだから、最善の方法をとるしかない」と冷静です。

「このままユウジのメンタルが壊れていくのを黙ってみているわけにもいかないし、かといって、ウチで猫を受け入れるなんてもってのほか。

 ユウジは自分の体のことも含め、優先順位をつけられなくなっているのかもしれないですけど、だからこそ私の判断に従ってもらいたいですよね。

“あれもいや、これもいや”ばかりで、物事が前に進まなくてイライラしますね。

 そもそも単に恋人である私が、そこまでしてユウジを支えてあげる必要もないかもしれないけれど、乗りかかった船だし…。

 生活の面倒を見てあげようとしているのに、ユウジにはその重大性すら理解していないように見えます。

 とにかく猫をなんとかして、早い段階でウチにきて療養生活を始めてもらわないと、このまま彼が廃人のようになっていくのではないかと思って不安で仕方ありません」

  ◇  ◇  ◇

 以前とは別人のようになってしまった恋人を、1日でも早くもとに戻したいと願っている香織さん。

 では、香織さんの恋人であるユウジさんは、今の自分の状況や将来についてどう考えているのでしょうか。次回に続きます。

(並木まき/ライター・エディター)

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