男子バレー 不発に終わった主将・石川祐希…親友が語る「ここから逆襲」 米国に敗戦も決勝T進出
日本時間3日未明の米国戦は肝が冷える戦いだった。
「1セットでも取れば、決勝トーナメント進出」という条件下で、米国の「速い、高い、強い」攻撃に翻弄され、日本の攻撃はことごとく高いブロックに跳ね返される苦しい展開に。あっと言う間に16-25、18-25で2セットを落とし、ストレート負けによる予選リーグ敗退の気配が漂った。
悪い流れを断ち切ったのは第3セットから。ブラン監督は主将でエースの石川祐希(28)を外し、大塚を投入。序盤で初めて3連続得点すると、このセットを25-18で逃げ切った。
試合は完敗だったが、セット率の関係で決勝トーナメント進出が決定。52年ぶりのメダル獲得に望みをつなぐ中、途中交代で見せ場なしに終わった石川の胸中は複雑だ。試合後、笑顔を見せることなくこう言った。
「僕も非常にプレーが悪かった。(本当なら託されるべきところで)託してもらえなかった。次からは球をもらえるような準備をしっかりしていきたい」
21年東京大会からは主将としてチームを牽引してきただけに、予選突破の安堵感より不甲斐なさが勝った。責任感は人一倍強い。