若さ至上主義にうんざり! レス夫の「この人老けたね」の一言が嫌いなワケ
若さ至上主義の問題
セックスレスやセルフプレジャー、夫婦の在り方などをテーマにブログやコラムを執筆している豆木メイです。
夫がテレビに出てくる女性歌手や俳優を見て、「うわっ、この人老けたね」と笑いながら言うのが本当に嫌いです。
その軽口の裏には、若さ至上主義とルッキズムが見え隠れしていて本当にうんざりします。
【解消されない夫婦のモヤモヤ】
日本の社会では若さへの憧憬が強く、特に男性は女性に対して若さを求める傾向にあると感じます。
女性アイドルの低年齢化もその表れではないでしょうか。
「加齢」は、男女関係なくどちらにも平等に訪れる自然の摂理。
しかし男性は女性に対して、その変化を容赦なく「老い」として捉えがちです。
それは、女性が年齢を重ねることで性的魅力を失っていくと考える、男性中心的な価値観が根底にあるのでしょう。
女性の年齢を揶揄するおじさんに対して「自分自身を鏡で見てみろよ」と思ってしまうのは私だけではないはずです。
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セックスレスと年齢
筆者はセックスレス状態が10年以上続いているのですが、ひょっとすると、年齢がセックスレスの一因になっているのではないかと考えてしまうことがあります。
夫の若さ至上主義が、私たちの夫婦関係にも影を落としているのかもしれません。
若くなければ性的魅力を感じられないのであれば、これはもうどうしようもないことです。
年齢を重ねることは避けられない現実であり、こちらとしては手の施しようがありません。お手上げ状態です。
一方でアンチエイジングへ注力する私
しかし一方で、私自身もアンチエイジングに注力していて、SNSやメディアの関連情報には敏感です。
矛盾していると思いながらも美容医療に課金もしますし、評判の良いスキンケアがあれば購入することもあります。
知らぬ間に「若さ=女性の価値」というバイアスに自分も影響されているのでしょう。
私自身が、男性から押し付けられる女性の価値に憎悪を感じながらも、社会全体が押し付けている「若さ至上主義」に抗うのは難しい!
やはりいつまでも若く見られたい…悲しいかな、そんな風に思ってしまいます。
自分の評価を男に委ねない
外見が年齢とともに変化するのは避けられません。
本来注目すべきなのは、年齢と共に蓄積される内面の価値や、仕事での実績、キャリアではないでしょうか。
人の本当の魅力は外見だけではなく、その人がどんな経験を積んできたのか、どんな知識やスキルを持っているのかによって評価されるべきです。
私はセックスレスが原因で離婚を目標にしています。
以前は「いつまでも女性として見られたいのに」という寂しさを感じていましたが、最近は女性としてではなく、人として誰かに認められたいという気持ちが強いです。
そう考えると、今後の自分の人生において「男」は必要なのか? とすら思うように。
自分の価値を男性に委ねるのが、そもそも間違っていますよね。
整形を繰り返すよりも
外見や若さなどは自分でコントロールできない部分です。
それよりも、これまで積み上げた仕事での実績や、人格で評価して欲しい、年齢を重ねるとそう考えるようになってきました。
この考え方はとても大事ですが、若い頃は見失いがちです。
整形に延々と課金している女性が多いのも、ルッキズムや若さ至上主義の考え方が蔓延しているからではないでしょうか。
「より美しく、より若くいたい」と思うのは悪いことではありません。
美しい女性が得をする場合も実際にあります。
しかし、ありのままの自分を受け入れてくれるパートナーを探す方が人生において真の価値があります。
我が子には、母親である私がそう教えるつもりです。
(豆木メイ/フリーライター)