片岡鶴太郎さんは13年間、一日も休まず継続 「毎日のヨガで心地よく生きる」方法
タレントの片岡鶴太郎さん(69)は57歳からヨガを始め、13年間一日も休まずに続けているという。ヨガや瞑想にハマる人は少なくないが、どんなところに引きつけられるのか。片岡さん同様にインド政府認定のプロフェッショナルヨガ検定を取得するヨガ歴20年のインストラクター・yocoさんと一緒に話を聞いた。
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──鶴太郎さんとヨガの出合いは?
尊敬していたブッダや空海が瞑想をしていたことを文献を読んで知っていて、ずっと瞑想が気になっていましたが、ヨガに関心はありませんでした。ある日、ドラマの現場で先輩俳優の秋野太作さんとお会いしたら、「瞑想をしているから、セリフ覚えがいい」とおっしゃったんです。それで驚いてうかがいました。「瞑想をしていたんですか?教えていただけませんか」とお願いしたら、「僕ではなんだから、トウドウさん」を紹介するよとなって。
──ヴェーダプラカーシャ・トウドウさんは著名なヨーギー(行者)ですね。
そうです。秋野さんのご紹介でトウドウ先生に連絡したら、「瞑想は最終的な段階であり、その前に体を鍛え、呼吸ができるようにしないといけない」と言われて。それで先生からマンツーマンで1日6時間、2日で計12時間ほど、ヨガの歴史や解剖学、哲学、呼吸法、浄化法、実技などの基本を教わりました。「ヨガは宗教ではなく、哲学であり、科学です」との説明に、改めてヨガに興味を持ったんです。
──「ヨガは哲学」とはどのような意味ですか。
世間ではヨガは若い女性たちのエクササイズというイメージが強いでしょうが、ヨガで最も大切なのは精神性です。ヨガの教えで一番初めに出てくるのが「非暴力」で、次に「嘘をつかない」。いずれも人間関係の中で大切な知恵です。ヨガには「愛の知恵」が詰まっています。アーサナ(ヨガのポーズ)も、この動きはこのような効果があると科学的かつ具体的に説明されます。