クリスマスや年末年始の9連休、被害者Mさんの飛行機チケ事件。遠距離恋愛男の“交通費タカリ”に要注意!
「金がない」が口グセの彼氏
遠距離恋愛のカップルにとって、クリスマスや年末年始は交際相手に会えるチャンス。恋が盛り上がるシーズン到来です。
しかしその裏で、女性に交通費をタカってくる男性もいるので注意が必要です。
【内藤みかのあたらしいのがお好き】
都内在住のMさん(30代)には、オンラインゲームを通して知り合った5歳年下の彼氏がいます。親しくなってから居住地を聞くと、なんと北海道でした。
遠いと感じましたが、ゲームの世界で優しくしてもらったこともあり、かなり気持ちが傾いていたMさんは遠距離交際を決意します。
1カ月ほどすると「そろそろリアルで会いたいね」という話も出てきました。交通費を割り勘しようかと切り出したところ、彼は「金がない」と繰り返し、「金ができるまでちょっと待って」と言い出したのです。
フリーターの彼は、生活費を稼ぐだけで精一杯とのこと。
自腹で彼に会いにいく
待ちくたびれたMさんは、自腹で札幌までの航空券を購入し、彼に会いに行きました。彼はMさんを空港に迎えに来ることもなく、彼が出て行きやすいという札幌の繁華街で初対面を果たします。
実際の彼は、おとなしそうでひょろっとした好男子で、Mさんは一目で気に入りました。彼のほうもまんざらでもなかったようで、2人はMさんの宿泊先のホテルで、ラブラブな夜を過ごしたのでした。
そして別れ際に彼は、「次は僕がそっちに行くから」と言ってくれたのでした。
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スローな彼を待てなくて
しかし、その後も彼は「飛行機のチケットを買う余裕がない」と繰り返し、Mさんが待つ東京にいつ来れるのかわからない状況でした。
そうこうしているうちに、Mさんの誕生日が近づいてきます。誕生日には一緒にテーマパークに行きたかったので、それを実現させたい気持ちが日に日に強くなって行きます。
都内で正社員として働くMさんは、彼よりはお金に余裕があるため、思い切って彼の分の航空券を払ってあげることにしました。
それを伝えると彼は「それは悪いよ」と一度は断ったのですが、次第に「誕生日をテーマパークで過ごしたい」というMさんに根負けし、東京にやって来ることになったのです。
いつか一緒に暮らしたい
Mさんに交通費を出してもらい上京した彼は、一緒にテーマパークを楽しみ、近くのホテルで濃密な時を過ごしてくれました。お金がないと言うので、テーマパーク代もホテル代もMさん持ちでしたが、幸せな時間を過ごせたのでそれでもいいと納得できたのです。
ベッドの中では、いつか一緒に暮らしたいという話にもなりました。彼が上京して、Mさんと同棲したいというのです。いつかパートナーになる男性なのだし、お金はあるほうが出せばいい、とMさんも考えるようになったといいます。
翌日、彼はMさんをほったらかして秋葉原に買い物に行ってしまいましたが、久しぶりに東京に来てうれしいのだろうと好きにやらせてあげたのだとか。
お金はあるほうが出せばいい
そしてクリスマスが近づいてきました。久しぶりに出来た恋人と一緒に過ごしたいMさんは、札幌で一緒に過ごしたいと考えていました。
しかし彼が「お台場のイルミネーションを見てみたい」と言うので、再び彼の航空券を買ってあげることにしたのです。
そして彼は今度も「次の日は秋葉原に行くから」とMさんに告げてきました。買い物ならしかたがないと思っていたのですが、彼のSNSを見ると、メイドカフェの女の子に「クリスマスにプレゼントを持って行くね」などとリプを送っていたのです。
男に依存させない
自分が買ってあげた航空券で他の女と会うだなんて、と一気に醒めたMさんは、チケットの予約を取り消し、彼とも別れました。お金も浮いたので、しばらくはひとりの時間を楽しむつもりなのだとか。
ネットで知り合い遠距離交際になるケースで、女性に交通費を甘える男性がいる話はあちこちで聞きます。
彼らは女性がしびれを切らしてお金を出してくれるのを待っているのかもしれません。一度お金を出すとズルズルと貢ぐ関係が続くこともあるので、慎重な行動が必要です。
(内藤みか/作家)