中高生に超低用量ピルのススメ…毎月の生理が子宮内膜症や卵巣がんのリスクを上げる
月経(生理)は毎月来るのが当たり前&健康の証し、と思っていないか?
「現代女性は月経の回数が多すぎます」
こう言うのは、「藤沢女性のクリニックもんま」(神奈川県)の門間美佳院長だ。
昔の女性は初潮を迎えるのが今より遅く、出産回数5~6回というのも珍しくなかった。妊娠中は月経がなく、授乳中も月経はほぼないので、生涯で月経のない期間が結構まとまってあった。
一方、現代女性の平均初潮年齢は12歳前半で、出産回数が少ない。
「昔の女性の月経回数は生涯で約50回といわれているのに対し、現代女性の妊娠出産を2回程度とした場合で、生涯月経回数450回。9倍もの差があるのです」(門間院長=以下同)
月経の増加は、多くの女性にとって体への負担増となる。
まず、月経痛、PMS(月経前症候群)、月経困難症といった月経にまつわる不調。QOL(生活の質)が下がり、生活や仕事に支障をきたす人も少なくない。