地上3階と地下3階は「1.5倍」違う…株の世界にも似たようなことが
「おい着いたぞ。ここから俺は3階のダイヤを、おまえは地下3階の金を盗むんだ。急げよ!」
ドロボーの会話である。しかし、手下は一向に戻ってこない。同じ3階なのに、時間を大幅にロス。そして、それが原因となって、あえなく捕まってしまった。
一見、「同じ3階」なのでかかる時間も同じくらいだと思われるが、実は違う。スタートは1階なので、3階は2つ上がるだけ、しかし、地下3階は3つ下りなければならない。往復4と6の差。1.5倍も時間がかかってしまうのだ。
株の世界でも同じような現象がある。「この株、すごく動くので2倍になる確率は50%、半分になる確率も50%」と言われたらどうだろう。
一見、同じように聞こえるので、勝負は五分五分。あまり得なようには聞こえない。
しかし、実際、上昇すれば100%のプラス、下落したとしても50%のマイナスで済む。差し引き儲かる確率が高いのである。
■投資の世界はヒネくれていないと儲からない