電動バイク「モペット」は自転車じゃない! 勘違いの違反・事故が後絶たず、販売業者には家宅捜索が

公開日: 更新日:

「免許証が必要ないおしゃれな電動自転車」などのうたい文句を掲げ、インターネット上で電動バイク「モペット」を販売したとして、神奈川県警は19日までに東京都板橋区の販売会社と関連先を不正競争防止法違反(誤認惹起表示)の疑いで家宅捜索した。2021年以降、海外から輸入したとされるペダル付き原動機付き自転車であるモペットを免許不要な「電動アシスト付き自転車」と称し、少なくとも1000台以上販売したとみられている。

「モペットは時速20キロ以上の速度が出せ、ペダルをこがずにモーターの動力のみで走行可能な原動機付き自転車のことを指します。原付自転車なので保安基準に沿ったミラーやライトなどが必要で、運転には免許やヘルメットの着用、自賠責保険の加入も求められています」(国土交通省車両基準・国際課)

 電動アシスト付き自転車には必要のない道路交通法の基準が求められているモペットだが、自転車と誤認しての違反や事故は後を絶たない。

「今回の販売会社への捜査の端緒は昨年6月に20代男性が同社が販売しているモペットで人身事故を起こしたことがきっかけでした。販売会社は“自転車と認識していた”などと話しているようです」(社会部記者)

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…