貯めた老後資金の使い道 1位は「日常生活」…じゃあ2位と3位は?
“老後2000万円問題”が大きな注目を集めて以来、老後のお金への不安が一気に顕在化。消費意欲が落ち込んでいる原因のひとつだろう。
ベンチャーサポート相続税理士法人(本社・東京都中央区)が昨年9月に1010人(子がいる65歳以上の年金受給者505人、両親または父母のどちらかが健在でかつ子がいる30~40代の男女505人)にウェブアンケートを実施したところ、65歳までに2000万円以上貯蓄した人は36.9%。意外としっかり貯めている人が多い。一方で、500万円未満の人は31.3%と、こちらも少なくない。二極化しているということか。
では、その貯蓄の使い道はどうなっているのか。
5位は「子どもや孫へのプレゼントなど」。かわいい子や孫には、ついつい財布の紐がゆるむのだろう。
4位は「趣味」で、3位は「旅行」だった。若いときとは違い、ホテルにも移動にもカネをかけたくなるので、そのせいかもしれない。
2位は「医療費」。年を取ると、体はいつもどこかしら調子が悪い。こまめに病院に行きたくなる。大きな病気が見つかれば、なおさら医療費はかさむ。高額療養費制度も見直されそうで、そうなると、現在1位の「日常生活」と順位が逆転するかもしれない。