2024年スタート「新NISA」最強の投資術! 毎月投資or一括投資 どっちが得か徹底比較

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「S&P500」か「オルカン」か

 どんな商品を買うべきか。ここがポイントだ。井出氏のリポートによると、最もパフォーマンスが高いのは「S&P500」、次が「オルカン」、そして「TOPIX」の順。

 投資初心者はチンプンカンプンだろう。何となく耳にしたことはあるけど、S&P500? MSCI-ACWI(オルカン)って……となる。

 これらは日経平均などと同じで世界を代表する指数。S&P500は米市場に上場している500社で構成される。TOPIXは日本の旧東証1部を対象にした指数だ。

 MSCI-ACWIは米MSCI社が世界の株式市場(47カ国)の代表銘柄(約3000銘柄)で構成。世界全体の株式市場の動向が分かる指数となっている。

 こうした指数と連動する形で運用されている投信(ファンド)がある。一般的にインデックス型投信と呼ばれ、比較的、低リスク。MSCI-ACWI(オルカン)の株式比率は、米国62.7%、日本5.5%、英国3.6%、中国3.0%、フランス2.9%、その他22.4%だ(23年11月末時点)。

 NISAで人気はオルカン。有名どころでは「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」(三菱UFJアセットマネジメント)、「Tracers MSCIオール・カントリー・インデックス(全世界株式)」(日興アセットマネジメント)、「楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド」(楽天投信投資顧問)など。

 オルカンはS&P500よりパフォーマンスは劣るが、TOPIXの上をいく。ちょうどいいあんばいなのかもしれない。

「S&P500はすべて米国株で、TOPIXは日本株で構成されます。日米のどちらかに偏って投資するより、全世界の株式に投資するほうが安心感は高いといえるでしょう。オルカンは米国株が約6割ですが、もう少し多く組み入れたいと思っているのであれば、オルカンとS&P500に分散して投資してもいいし、日本株を多くしたいのだったらTOPIXも買ってみる。自分に合った投資スタイルを見つけてください」(井出氏)

 もうすぐ始まる新NISA。投資手法に迷ったら、「年間に投資する予定の金額をまとめて1月にオルカンへ投資」が低リスクで、最大メリットを生む可能性が高い。チャレンジしてみては?

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