2024年スタート「新NISA」最強の投資術! 毎月投資or一括投資 どっちが得か徹底比較
1月にドカンと買う
何を買えばより得をしそうか。これが大問題だ。
「つみたて投資枠」は年間120万円まで、「成長投資枠」は同じく240万円。年間の投資限度額は合計360万円となっている。最大利用可能額(総額)は1800万円(うち成長投資枠は1200万円まで)。
投資できる金額は人それぞれ。月に2万円が限度だから、年間では24万円という若者もいるだろうし、年間100万円なら……というシニア層もいる。
ユニークなシミュレーションをしたリポートが市場で話題だ。ニッセイ基礎研究所主席研究員の井出真吾氏がまとめた「新NISA、『毎月投資』か『1月一括投資』か」。
年間12万円を投資したとすると、「1月に一括投資」したときと、「毎月1万円のつみたて投資」では、どっちが得か? という分析だ。
「2000年から23年11月まで、代表的な株価指数である『TOPIX』と『S&P500』『MSCI-ACWI(オール・カントリー=オルカン)』の3つに投資したと考えます。いずれのケースも、1月の一括投資が有利でした」(井出氏)
要するに、同じ12万円(年)を投資するなら、毎月1万円を積み立てるより、1月にバーンと投入したほうが“お得”ということ。
「あくまで過去の結果です。今後どうなるかは分かりません」(井出氏)
それはその通り。でもS&P500に毎月1万円ずつ地道に投資していたら「1476万円」だが、毎年1月にドカンと投資したら「1603万円」だ。その差は127万円に達する。
新NISAでは、無理のない範囲で年初にまとめて投資信託を購入するほうが有利といえそうだ。