著者のコラム一覧
中西文行「ロータス投資研究所」代表

法政大学卒業後、岡三証券入社。システム開発部などを経て、岡三経済研究所チャーチスト、企業アナリスト業務に従事。岡三インターナショナル出向。東京大学先端技術研究所社会人聴講生、インド政府ITプロジェクト委員。SMBCフレンド証券投資情報部長を経て13年に独立。現在は「ロータス投資研究所」代表。

株価上昇で日本の「幸福度」は上がるのか いつの間にか世界50位前後に低迷しっぱなし

公開日: 更新日:

 1人当たりの名目GDPの世界ランキングを見ると、日本は2001年に5位だったが、その後は順位を下げ、18年には20位に低下した。IMFによれば直近の22年は、1位ルクセンブルク12万6598ドル、2位ノルウェー10万5825ドル、6位シンガポール8万2807ドル(アジアで1位)、21位に香港4万8154ドル(同2位)、日本の3万3853ドルは31位でG7の中で最も低かった。

 3月20日は「国際幸福デー」。世界の国や地域の「幸福度」をランキングにした「世界幸福度報告書」が公表され、日本は143カ国・地域中、51位でG7の中で最も低い。フィンランドが7年連続1位、2位デンマーク、3位アイスランドと福祉や教育が充実している北欧諸国が上位を占め、アメリカは23位と初めてトップ20から外れた。日本はアジアで、30位シンガポール、31位台湾の後塵を拝した。

 この報告書は12年から始まり、日本は44位だった。20年には調査開始以来最低の62位に落ち込み、21年56位、22年54位、23年47位と改善傾向も24年は51位と下落に転じた。

 経済大国の日本。新NISAによる「株価上昇」→「資産所得倍増」→「幸福」とは思いたくないが……。

 衆院議員の任期満了(25年10月30日)を迎える来年、幸福度ランキングは上昇するだろうか。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • トピックスのアクセスランキング

  1. 1

    大阪万博を追いかけるジャーナリストが一刀両断「アホな連中が仕切るからおかしなことになっている」

  2. 2

    業界初の女性トップ誕生へ…高知銀行「河合祐子新頭取」の華麗な経歴と意外な一面

  3. 3

    入場まで2時間待ち!大阪万博テストランを視察した地元市議が惨状訴える…協会はメディア取材認めず

  4. 4

    大阪万博会場の“爆発”リスクはやっぱりヤバい…高濃度メタンガス問題に国や府は安全強調も、識者が疑問符

  5. 5

    大阪万博は開幕直前でも課題山積なのに危機感ゼロ!「赤字は心配ない」豪語に漂う超楽観主義

  1. 6

    株式相場の下落局面で威力「カバード・コール型ETF」って何だ?

  2. 7

    「へグセス疑惑」再燃…「有事では日本が前線に」発言の国防長官が危険視される理由

  3. 8

    「いきなり!ステーキ」倒産危機から一転…黒字転換&株主優待復活でも“不透明感”漂うナゼ

  4. 9

    トランプ大統領「日本でアメ車が売れない」ボヤきのデジャビュ…非課税障壁でっち上げ“市場開放”要求のお門違い

  5. 10

    トランプ関税「交渉役」に大抜擢…石破首相の腹心こと赤沢亮正経済再生相の“ホントの実力”

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広末涼子容疑者は看護師に暴行で逮捕…心理学者・富田隆氏が分析する「奇行」のウラ

  2. 2

    広末涼子容疑者「きもちくしてくれて」不倫騒動から2年弱の逮捕劇…前夫が懸念していた“心が壊れるとき”

  3. 3

    中居正広氏《ジャニーと似てる》白髪姿で再注目!50代が20代に性加害で結婚匂わせのおぞましさ

  4. 4

    広末涼子は免許証不所持で事故?→看護師暴行で芸能活動自粛…そのときW不倫騒動の鳥羽周作氏は

  5. 5

    佐藤健は9年越しの“不倫示談”バラされトバッチリ…広末涼子所属事務所の完全否定から一転

  1. 6

    【い】井上忠夫(いのうえ・ただお)

  2. 7

    広末涼子“密着番組”を放送したフジテレビの間の悪さ…《怖いものなし》の制作姿勢に厳しい声 

  3. 8

    中居正広氏は元フジテレビ女性アナへの“性暴力”で引退…元TOKIO山口達也氏「何もしないなら帰れ」との違い

  4. 9

    大阪万博は開幕直前でも課題山積なのに危機感ゼロ!「赤字は心配ない」豪語に漂う超楽観主義

  5. 10

    カブス鈴木誠也「夏の強さ」を育んだ『巨人の星』さながら実父の仰天スパルタ野球教育