「COO代行」って何だ? ユニークな新職業で年商1億円以上稼ぐ人に聞いた

公開日: 更新日:

信國大輔さん(株式会社びりかん)

「COO代行」というユニークな職業を立ち上げ、年商1億円を超える稼ぎを得ている信國大輔さん。これまで100社以上のCOO代行実績を持ち、そのうち3社を上場に導いている。耳慣れないCOO代行とは一体どんな仕事なのか。

 ◇  ◇  ◇

「簡単に言うと、ベンチャー企業や中小企業に入り込み、経営者の右腕として会社経営全般を支援する仕事です。一般的な経営コンサルは外部の立場からアドバイスを行いますが、COO代行は内部の人間として経営課題の解決にあたります。マーケティングや営業、人事、財務など幅広い分野の知見を持ち、経営者と一緒に問題解決に取り組むのが特徴ですね」

 信國さん自身の年商は1億円を超えるが、一般的にCOO代行はどれほど稼げる仕事なのか。

「報酬の相場は案件によってさまざまですが、月額の最低ラインは20万円ほど。コンスタントに関わる場合は、月60万から70万円ぐらいをいただくことが多いですね。単価を上げつつ、複数の企業を掛け持ちすることで年商1億円以上も可能になります」

 COO代行が求められる背景には、ベンチャー企業や中小企業の人材不足がある。限られたリソースでも成果を出すには、経営者の構想を具現化し、組織を動かすCOO的存在が欠かせないが、そのような人材を見つけるのは容易ではないからだ。

「ベンチャー企業の場合、事業は成長しているのに社内体制が整っていないことが多い。人事制度や業務フローが未整備で、現場が回らないのです。そんな時にCOO代行として入り、人と組織のマネジメントを担うわけです」

 一方、地方の中小企業の場合は、社長の右腕となる人材が社内にいないケースが少なくない。

「いわゆる番頭がいないんです。社長が営業も人事も財務も全部抱えている。そうすると、どうしても専門性が偏るし、客観的な助言をしてくれる相手もいない。社長の悩みを聞き、時に進言し、時に実務を引き取る。それがCOO代行の役割ですね」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  2. 2

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  3. 3

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  4. 4

    中居正広氏「性暴力認定」でも擁護するファンの倒錯…「アイドル依存」「推し活」の恐怖

  5. 5

    大河ドラマ「べらぼう」の制作現場に密着したNHK「100カメ」の舞台裏

  1. 6

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  2. 7

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  3. 8

    下半身醜聞ラッシュの最中に山下美夢有が「不可解な国内大会欠場」 …周囲ザワつく噂の真偽

  4. 9

    フジテレビ第三者委の調査報告会見で流れガラリ! 中居正広氏は今や「変態でヤバい奴」呼ばわり

  5. 10

    トランプ関税への無策に「本気の姿勢を見せろ!」高市早苗氏が石破政権に“啖呵”を切った裏事情