著者のコラム一覧
渡辺周Tansa 編集長

日本テレビを経て2000年に朝日新聞入社。17年にワセダクロニクル(現Tansa)を創刊、電通と共同通信の癒着を暴く「買われた記事」で、日本外国特派員協会「報道の自由推進賞」。寄付で運営し非営利独立を貫く。ご支援を! https://tansajp.org/information/10731/

献金額1億円超は46年間で249社…企業・団体献金は3年で記録破棄の「もう1つの裏金」だ【表あり】

公開日: 更新日:

 いくら大企業が儲かっても、非正規雇用の人の待遇は悪いまま。法人税率は引き下げられているのに、消費税は増税される。

 東日本大震災で過酷な原発事故を経験したのに、原発を新たにつくる。化学物質「PFAS」による公害が起きても大企業は責任を取らない。

 防衛予算の倍増があっという間に決まったのに比べれば、暮らし教育介護に必要な予算はなかなかつかない……。

 日本では今、市井の人たちにとって理不尽な状況が多々まかり通っている。なぜだろうか。

 自民党は「裏金問題」で醜態をさらした。だがより根深いのは、自民党が権力を長年にわたり維持してきた構図である。大企業と業界団体から献金を受け、その意向を政治に反映させてきた。政治資金規正法の改正では、企業・団体献金の禁止は俎上にも載らなかった。

■政治資金収支報告書記載の情報を収集

 今の政治は過去の政治の延長線上にある。Tansaは、自民党への企業・団体献金を過去にさかのぼって検証するため、国民政治協会の政治資金収支報告書記載の情報を収集することにした。同協会は、自民党への企業・団体献金を受け入れる政治資金団体だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • トピックスのアクセスランキング

  1. 1

    「鰻の成瀬」怒濤の急成長に既視感…「いきなり!ステーキ」「乃が美」の二の舞は大丈夫か?

  2. 2

    河野太郎デジタル相は強調も「データセンターのために原発必要」は世界の非常識…古賀茂明氏が喝破

  3. 3

    小泉進次郎は裏金議員を「再処分」か? 安倍派は戦々恐々…総裁選出馬表明「1週間延期」の思惑

  4. 4

    「建築界のノーベル賞」受賞の権威が大阪万博をバッサリ!“350億円リング”「犯罪だと思う」

  5. 5

    小泉進次郎は「裏金議員の公認」が総裁選の“踏み絵”に…「推薦人40人以上」の背後に森&萩生田が暗躍

  1. 6

    単独高齢者の「身元保証サービス」にトラブルが10年で4倍…政府ガイドライン策定でも疑問点が

  2. 7

    「麻生派でも裏金作り」毎日新聞スクープの衝撃!党政治刷新本部座長の派閥議員は国会で虚偽答弁か

  3. 8

    世論が求めるのは物価高対策なのに…自民総裁選で露呈した経済閣僚経験者「払底」の不毛

  4. 9

    大阪万博のシンボルにくすぶる“パクリ疑惑”…リングの愛称は「パクリング」でエエんちゃう?

  5. 10

    河野太郎氏の「突破力」自民党内で炸裂か…総裁選出馬会見でブチ上げ「裏金返納」発言で波紋

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「24時間テレビ」台風10号でもイベント強行、不要不急の外出促す大矛盾…報道機関として問題は?

  2. 2

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 3

    「スカイキャッスル」評価一変…初回後《セットがチープ》と酷評も《小雪でよかった》に

  4. 4

    東出昌大“緊急生謝罪”の裏に…長澤まさみの「重い一言」

  5. 5

    “アパ不倫”中丸雄一の妻・笹崎里菜に再び試練…“サレ妻”の烙印でフリーアナ活動に大きな支障

  1. 6

    “やす子のマラソン時だけ”募金QRコード表示の「24時間テレビ」にツッコミ多数…なぜずっと出さない?

  2. 7

    「なにわ男子」の命運を握る道枝駿佑の私生活…メンバーの悲報3連発でファン幻滅の緊急事態

  3. 8

    長澤まさみ美脚を惜しげもなく披露 「シン・仮面ライダー」ショッカー怪人役で圧倒的存在感

  4. 9

    ひっそりと存在消された NHK“車上不倫”人気アナカップル

  5. 10

    兵庫パワハラ知事は百条委でも居直り…今さら不信任視野で退勢挽回狙う維新に「二重の罪」