11.5米大統領選は大接戦!トランプ勝利なら日本はどうなる?「関税引き上げ」「米軍駐留経費増額」も
気になるのは日米関係への影響だ。国際ジャーナリストの春名幹男氏は「ハリスになった場合の日米関係はこれまで通りですが、トランプになった場合、いくつかの影響が考えられる」と指摘する。
「2017年からの前政権時、トランプは議会の決定を待たずに大統領令を乱発し、それにのっとって政策を進めてきました。特にトランプは貿易第一主義です。資本収支などは考えずに『関税を引き上げる』とすでに公言しています」
さらに、「アメリカファースト」を掲げるトランプが当選した場合、バイデン政権時に進められてきた日本製鉄によるUSスチールの買収がご破算になる可能性も高いという。
「この買収についてバイデンは明言はせず、『選挙後に決める』と話していました。米企業側にとってもメリットのある話ですからね。ですが、トランプが大統領になれば、買収は白紙になるでしょう。トランプが前政権時に日本に要求した米軍の駐留経費の増額も再び俎上に載る。日本は『思いやり予算』として20億ドルを支払っていることになっていますが、トランプは前政権時に80億ドルを要求しています。実際には他の駐留経費を含めると、日本は80億ドル程度を支払っているのですが、それを知らないトランプが差額を要求してくることも考えられます」(春名幹男氏)