玉木代表の失速で自民シメシメ? 国民民主が要求した「年収の壁」「ガソリン減税」ウヤムヤ先延ばし
2日、衆院の石破首相に対する各党の代表質問で「おや?」と思わせる場面があった。ふつう代表質問は党首クラスが登壇するが、国民民主党は無名の当選3回の浅野哲議員。「あいつ誰だ」とざわついた。玉木代表が登壇しなかったのは「不倫問題で謹慎中」(党幹部)というのがもっぱらだ。
そんな失速状態の玉木代表を見越してか、自民党は国民民主の要求を先送り、ウヤムヤにし始めた。
「103万円の壁」問題について石破首相はこう答えた。
「2025年度の税制改革の中で引き上げる。経済や税制への影響については、今後、議論を深めてゆく」
つまり「壁の撤廃」は最速で再来年から。それも景気を考えて小規模になりそうだ。
国民民主が要求する「ガソリン税減税」も、政府・与党は「来年末に議論する税制改正で検討する方針」で1年先送りだ。総選挙で国民民主が主張して議席を伸ばした公約は当分実施されない。
■「各党とは等距離」と説明