著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

丸山眞男が目撃した原爆の「悪魔の光」

公開日: 更新日:
広島に投下された原爆のキノコ雲(1945年8月6日、米軍提供)

 戦時下に広島にいて被爆した知識人は、どのような考えを持ち、戦後社会にどのような見解を伝えたのだろうか。私たちはそのような歴史的な意味を正確に知っておく必要がある。

 戦後、民主主義に立脚して、戦前の日本の超国家主義を分析した政治学者の丸山眞男は、広島・宇品の船舶司令部に二…

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