自民の「政治刷新案」に全く期待できないワケ…派閥問題は約45年前から何も変わっていない

公開日: 更新日:

自民党の政治改革大綱には、『一部には、派閥による活力を評価する向きもあるが、派閥と政治資金のかかわりや派閥の内閣、国会および党の全般にわたる人事への介在、派閥本位の選挙応援など、さまざまな弊害を生んでいる』と述べております。多少のメリットはありますにしても、弊害が大きいということは明らかであると思います。したがって、ただいま、政治改革の問題と並びまして、私どもの中では党改革について真剣に討議中でございます」

「過去において、派閥解消ということは何回か試みられ、何回か失敗をしておるわけでございますが、一体、実行可能な方策は何であるのかということについて、今度こそは徹底的な、しかも必ず実行できる方途を発見しなければならないと思います」

「政治や選挙に巨額の金が要るという自民党の感覚は、それがそのまま不正腐敗を生む土壌」──。

 派閥問題は少なくとも約45年も前から改善を求められ、時の自民党の総理、総裁が国会で「徹底的に改革を実行」と断言しても膿は出せなかった。SNS上で《今回も派閥解消は偽装》《政策グループなど別の名前で同じ悪事をやる》との意見が目立つ。

■関連キーワード

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 政治のアクセスランキング

  1. 1

    トランプ関税への無策に「本気の姿勢を見せろ!」高市早苗氏が石破政権に“啖呵”を切った裏事情

  2. 2

    旧安倍派幹部2人が“喪明け”に蠢く醜悪…「裏金は終わった話」とばかりにポスト石破に虎視眈々

  3. 3

    フジテレビのドンが退任でも…東京都の“日枝案件”巨大噴水を小池都政が強行するワケ

  4. 4

    トランプ×マスク“本当の関係”…大統領発言「数カ月以内に政権離脱」で2人の蜜月は終わったのか?

  5. 5

    イーロン・マスクの政府効率化が社会保障にも…全米で抗議運動が勃発、トランプ支持層も怒り

  1. 6

    自民党で本格的な「石破降ろし」が始まった…アンチ議員が続々と“司令塔”麻生元首相のもとへ

  2. 7

    「トランプ関税」発動を招いた安倍外交「口約束」の重大責任 今さら野党に「国難協力」求める政府・自民のご都合主義

  3. 8

    トランプ関税に世界が震撼…石破政権の“特使”として派遣が囁かれる「タフ・ネゴシエーター」の名前

  4. 9

    米トランプ「相互関税90日停止」表明も…追い詰められる石破政権に残された“ウルトラC”とは?

  5. 10

    <第1回>田中角栄と辻和子の間に生まれ、齢64

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広末涼子容疑者は看護師に暴行で逮捕…心理学者・富田隆氏が分析する「奇行」のウラ

  2. 2

    広末涼子容疑者「きもちくしてくれて」不倫騒動から2年弱の逮捕劇…前夫が懸念していた“心が壊れるとき”

  3. 3

    中居正広氏《ジャニーと似てる》白髪姿で再注目!50代が20代に性加害で結婚匂わせのおぞましさ

  4. 4

    広末涼子は免許証不所持で事故?→看護師暴行で芸能活動自粛…そのときW不倫騒動の鳥羽周作氏は

  5. 5

    佐藤健は9年越しの“不倫示談”バラされトバッチリ…広末涼子所属事務所の完全否定から一転

  1. 6

    【い】井上忠夫(いのうえ・ただお)

  2. 7

    広末涼子“密着番組”を放送したフジテレビの間の悪さ…《怖いものなし》の制作姿勢に厳しい声 

  3. 8

    中居正広氏は元フジテレビ女性アナへの“性暴力”で引退…元TOKIO山口達也氏「何もしないなら帰れ」との違い

  4. 9

    大阪万博は開幕直前でも課題山積なのに危機感ゼロ!「赤字は心配ない」豪語に漂う超楽観主義

  5. 10

    カブス鈴木誠也「夏の強さ」を育んだ『巨人の星』さながら実父の仰天スパルタ野球教育