松山「ルーキー賞金王」で囁かれる日本男子プロゴルフ崩壊懸念
松山英樹(21)が今季ツアー4勝目を飾り、最終戦を残して、新人で史上初の賞金王を決めた。賞金総額2億円超えは2001年の伊沢利光以来3人目(4度目)。最終戦の成績次第では、伊沢が持つ年間最多賞金(約2億1800万円)を抜いて記録更新の可能性も出てきた。
■来年は米ツアーが主戦場、国内はギャラリー減少
スポーツ紙は「史上初のルーキー賞金王」と騒ぐが、そもそもプロに転向したばかりの松山がいきなり4勝を挙げ、2億円もの大金を稼げたのも日本ツアーのレベルが低いのと大いに関係がある。ゴルフジャーナリストの早瀬利之氏がこう言う。
「カシオワールドは松山が12アンダーで優勝した一方、出場選手65人中40人が4日間イーブンパーで回れないのですから、そのレベルは推して知るべしです。松山を脅かすような存在、またそういう気概を持った選手など、国内には見当たりません。そればかりか自分のゴルフに疑問を持ったり、目標を立ててそれを達成しようと努力している姿さえ見受けられない。1500万円程度の賞金でシード権をもらい、所属プロとして契約金はもちろん、用具提供や遠征費まで賄ってもらい、甘えの構造にどっぷりつかっているからゴルフが下手になるのです。冒険心もチャレンジ精神もなく、今の立場に安住しているようでは、ファンもどんどん逃げていきますよ」