先行き見通せず…松山英樹の不安を増幅させる“左手”の具合
松山英樹(21)がソニーオープンを欠場した。前日は「(けがは)ほぼ大丈夫」と語り、プロアマ戦に出場したが、その後になって「違和感はあるし、まだ試合は難しい」と出場を見送った。
昨年11月に左手親指の付け根を痛め、全治2週間と診断。カシオオープンで優勝してからずっと試合に出ていない。すでに1カ月以上経つのに、いまだに完治せず。一体どうなっているのか。
ケガに悩むゴルファーの体を診る、KIZUカイロプラクティック日本橋ANNEXの近藤信男院長がこう言う。
「症状が回復しないで長引いているのは、これまで左手親指の痛みをカバーしてクラブを握っていたからでしょう。体全体にかなりの負担がかかっている可能性があります。グリップや手の使い方が変われば、力の入り方や入る箇所も変わってきます。その結果、左手親指以外の箇所にも疲労が蓄積し、握力や筋力が落ち、背中や腰にも悪影響があらわれてきます。無理をすればするほど、治りは遅くなります。少なくとも1カ月間はクラブを握らず、じっくり治療に専念しないことには、同じことの繰り返しです」