浅田真央「やめたくてもやめられない」これだけの“しがらみ”
■国際スケ連のタニマチ
日本スケート連盟以上に、真央の引退を恐れているのが国際スケート連盟(ISU)だろう。この組織の最大のタニマチは、日本企業やテレビ局だからだ。
例えば、毎年行われるグランプリシリーズ(GS)や世界選手権の放映権料は、1日5000万円までアップした。その全てはISUに入る。あるフィギュア関係者が言う。
「ISUは、フィギュア人気の高い日本で大きな大会を開催したいのです。昨年はGSのNHK杯だけでなく、GSファイナルも福岡で行いましたし、3月の世界選手権も埼玉でやります。GSファイナルの男女フリーの視聴率はいずれも20%を超えた(同調べ)。テレビ局にとっても、真央が出れば確実に数字が取れるからカネを出す。3月の世界選手権の日本開催は、2000年以降で3回目。GSを開催しているロシアやフランス(各2回)より多い。これはスポンサーを気遣ってのことでしょう。ISUの公式スポンサーは13社ありますが、そのうち11社は日本企業です。そこには真央のスポンサーでもある佐藤製薬や住友生命なども入っている。もしも真央が今季限りで引退し、フィギュア人気がガタ落ちすれば、多くのスポンサーが撤退するかもしれません」