ロッテ入団のデスパイネ 実働2カ月で他球団に奪われる?

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 キューバが代表選手の日本球界入りを認めたのは、低迷する代表チームの強化と外貨獲得のためだ。亡命されてタダでメジャーに選手が流出するよりは、日本の球団からカネをもらった方がいいという判断だ。

 実際、6月下旬に林本部長がキューバへ視察に行った際の歓待ぶりも凄かったという。

 当初のロッテの視察の目的は、「今後の選手獲得のためのパイプづくり」だった。あくまで「数年後を見据えて選手を獲得できれば」という軽い気持ちだったが、林本部長が現地に着くやいなや、キューバ側はロッテのためだけにキューバの有力選手5人を集め「トライアウト」を実施。その中に代表主砲のデスパイネが加わっていたという。

 林本部長が「ダメモト」で、キューバ政府にシーズン途中の獲得を打診すると、あっさり「OK」が出た。デスパイネは巨人のセペダ、DeNAのグリエルに続く3人目の政府公認のキューバ人助っ人。かの地には、日本に選手を「売る」というはっきりとした目的があるのだ。

「すでに資金力のある巨人やソフトバンクが来季を見据えキューバに球団幹部を派遣、政府関係者と良好な関係を築いています。デスパイネのロッテでの活躍次第では、より資金力のあるこの両球団にデスパイネを売り込む可能性はある。代表選手の移籍先はすべてキューバ政府が握っているわけですから」

 とは、球界関係者。

 年俸7000万円をはたきながら、実働2カ月で他球団に助っ人を奪われる。そんなことになったらロッテは浮かばれない。

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