今秋ドラフトは早大・有原一本かぶり…高校生は壊滅状態か
今秋ドラフト1位候補の高校生たちが苦しんでいる。
咋春V左腕の小島和哉(浦和学院)が15日、地方予選の3回戦、県川口戦で5回4失点で敗退。昨夏の優勝右腕・高橋光成(前橋育英)は14日の松井田戦で5回12三振を奪ったが、DeNAの高田GMが「去年に比べれば万全じゃないが、あれだけ投げられればいい」と話したように、視察に訪れたプロ9球団のスカウトからは威勢のよい言葉が聞こえてこない。視察した在阪球団のスカウトも、「小島も高橋も、甲子園で優勝した時の投球には程遠い。優勝してからずっと不調続きだし、この夏に復活すれば話は別だが、評価は下げざるを得ない」と渋い表情だ。
最速157キロ右腕の安楽智大(済美)も6日、明徳義塾との練習試合に先発し、八回途中7失点の大乱調。最速は137キロにとどまり、しかも三回の守備の際に右足首を負傷したにもかかわらず、上甲監督は続投させた。2年時のセンバツで計772球を投げたことが影響して右腕を故障した経緯もあり、「潰す気か!」とプロのスカウトからは怒りの声も出た。16日の地方予選の初戦以降、どこまで復調するか。