「イメージと現実のズレ」修正には動きを極端に変える
人間の体というのは思いのほか、頑固で、慣れ親しんだ動きから外れることを好まないからだ。
トップの位置を10センチ低くしたいのであれば1メートル低くするぐらいの意識で練習し、それでどれぐらいトップの位置が変化したのかをスマホで自分撮りしてみて欲しい。
おそらく、大抵の人は1メートル低くするぐらい極端なことをやって、ようやく10センチ低くなるかならないかである。これもまた、「イメージと現実のズレ」によって生じることなのである。
大事なことなので繰り返すが、人間は慣れ親しんだ動き(形)から外れることを嫌がる習性がある。なので、動き(形)を変えたい時は、10倍ぐらい極端にやるぐらいでないと、動き(形)は変わってこない。ここを理解していないと、スイング改造しているつもりでも、実際のスイングはほとんど変わらない。
練習でも求められるのは、「イメージと現実のズレ」をなくすことである。
(ゴルフライター・マーク金井)