R・マキロイがお手本 水平素振りでフラットなスイング軌道を体感する
世界ランク1位のローリー・マキロイのスイングを引き合いに出すまでもないが、プロ、アマチュアを問わず世界の一流どころのプレーヤーは、トップの位置が低い。かつてのベン・ホーガンと同様、フラットなトップの選手が増えている。
ただし、ホーガンと違うのはトップ位置でのフェース向き。ホーガンはスクエアからややオープンフェースだったが、今どきの一流どころはスクエアからシャットフェースだ。これはクラブの変化によるところが大きい。今どきのクラブはヘッドが大型化されて重心距離が長いため、シャットフェースの方がクラブの挙動をコントロールしやすいからである。
では、どんなイメージを持てばマキロイのようにフラットなトップをつくれるのか?
まずお勧めしたいのが水平素振りだ。いつものようにアドレスしたら、そこからヘッドとグリップを肩の高さに持ち上げる。上半身は前傾せずに直立する。これで準備完了。後はこの状態で地面と水平にクラブを振ってみるだけでいい。水平に振ることで、腕を横に振る感覚、すなわちフラットな軌道がどんなものか体感できる。水平素振りでのポイントは、トップとフォロー。どちらも左肩と右肩を結んだ線上にグリップ(左腕)を収める。これがフラットな軌道の正しい形となる。