著者のコラム一覧
松崎菊也戯作者

53年3月9日、大分県別府市生まれ。日大芸術学部放送学科卒業後は宇野重吉らが率いる「劇団民藝」に所属。その後はコントグループ「キモサベ社中」「キャラバン」を経て、88年にコントグループ「ニュースペーパー」を結成。リーダー兼脚本家として活躍した。98、99年にはTBSラジオ「松崎菊也のいかがなものか!」でパーソナリティーを務めた。現在も風刺エッセイや一人芝居を中心に活躍中。

頭部流血しながら2位 羽生のアクシデントを美化するんじゃねえぞ!

公開日: 更新日:

 頭を強打して倒れこんでも立ち上がり、「俺は続ける! 大丈夫!」というボクシングだって、リングサイドにドクターが待機し、選手の損傷がひどいと判断すればドクターストップをかける権限がある。

 野球で頭を強打すれば東京ドームのグラウンドまで救急車が入り込んで西岡を搬送するぐらいだぞ。選手の健全な身体あってこそのスポーツだ。阪神の西岡がファンの期待と球団の期待をおんぶお化けのように背負ってフラフラと立ち上がって、試合に戻るほど期待されておらなかったからいいようなものの……。

 試合時間を気にするあまり選手のコンディションを後回しにして、6分間のウオーミングアップ時間に今まで5人だった選手を、6人もリンクに詰め込むルールを作ったGPシリーズ主催者に言いたい。

 頭を打って血ィ流しておるんだぞ! 選手はサル回しのサル公じゃねぇんだ。4回転サルコウもへったくれもあるかい! 即刻病院へ搬送し、精密検査を施し、才能あるスケーターの選手生命を第一に考えるシステムを作るのが先じゃ、美化するなファンよメディアよ連盟よ! おんぶお化け退散。

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