著者のコラム一覧
松崎菊也戯作者

53年3月9日、大分県別府市生まれ。日大芸術学部放送学科卒業後は宇野重吉らが率いる「劇団民藝」に所属。その後はコントグループ「キモサベ社中」「キャラバン」を経て、88年にコントグループ「ニュースペーパー」を結成。リーダー兼脚本家として活躍した。98、99年にはTBSラジオ「松崎菊也のいかがなものか!」でパーソナリティーを務めた。現在も風刺エッセイや一人芝居を中心に活躍中。

「日本人トップ」というただし書きでスポーツを眺めてみた

公開日: 更新日:

 中継放送する側の思惑とは裏腹に、日本人トップ選手の、どこか冷めたコメントは真冬の冷気のように寒々しかった。

 別大マラソンも他のマラソン大会の例に漏れず、優勝は09年以来ほとんどアフリカ勢。唯一の例外が一昨年の市民ランナー川内優輝だったから、陸連としちゃため息も出まい。レース4日前に捻挫したアフリカ選手にぶっちぎられたんだから、名物レースも隔世の感がある。

 日本人トップ、というただし書きで他のスポーツを眺めたい。

 昨季、プロ野球記録を塗り替えたヤクルト山田哲人の193安打。これにもただし書きが付く。「右打者の日本人トップ」あっはっは! 上には10年のマートンの214安打がある。

「放送席? 放送席! 右打者の安打数日本人トップ山田哲人選手です」

 ほとんどの観客が帰ったスタンドからパラパラと拍手が起きる中、

「今の気持ちは?」

 と聞かれたら、

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