DeNA東野峻が激白 巨人とオリ時代に「胃に2つ穴が…」
――オリックスで二軍暮らしが続き、一時は引退も考えたそうですね。
「巨人時代の最後とオリックス1年目に胃に2個も穴が開いた。去年は逆流性食道炎にもなりました。結果が出ないというストレスが原因だったと思います。試合では150キロは投げられるし、変化球で三振も取れる。なのに点を取られて抑えられない。野球を見るのも嫌になりました。嫁にも気を使わせました。夜、テレビで野球のニュースが始まったらパッとチャンネルを変えたり……。だから、野球をやめて一般の仕事をしようと思ったこともありました」
――それでもトライアウトを受けようと思ったのはなぜですか?
「クビになってすごく焦りました。自分なら、どこかの球団が声をかけてくれるんじゃないかという甘い考えもあったんですけど、待てど暮らせど連絡が来ない。あれ?って感じですよ。自分の評価、立ち位置を痛感しました。今まで何をカッコつけてたんだろうと。巨人時代の先輩の内海さんをはじめ、いろいろな人に相談しました。4歳になる長男が野球を始めたり、3人目の次男が生まれたこともありました。改めて高卒でプロに入った自分に何ができるかといえば野球しかないと。トライアウトでマウンドに上がる直前、これが最後になるかもしれない、って思った時はやっぱり自分は野球がやりたいんだって強く思いました」
――トライアウトの結果を受けて、DeNAに拾われました。
「プロ野球という最高の世界でまたチャンスをいただいて、DeNAには本当に感謝しています」