部屋運営はカツカツ 貴乃花親方「一門後援会」発足の事情
相変わらず、奇行が目立つ親方だ。
3日に発足した貴乃花一門の後援会。通常、後援会は部屋や力士個人につくられることはあるが、一門全体というのは長い相撲の歴史を見ても初めてのことだ。
貴乃花部屋そのものには後援会はなく、有志によるサポーター制を導入している。それだけに「なぜ?」と首をかしげる角界関係者は少なくないのである。
ある角界OBは「部屋がサポーター制だからだろう」とこう言う。
「貴乃花親方(42、元横綱=写真)は協会改革案として、数年前にタニマチを廃止したサポーター制の導入を訴えていた。が、他の親方衆に『何をバカな』と一蹴された。そこで自分の部屋で導入したものの、組織としてしっかりしている後援会に比べ、サポーター制は脆弱。太いタニマチのいる後援会なら、米何升とか肉何キロとか差し入れがあるが、サポーターはそこまでしないからね」
貴乃花部屋の運営はカツカツ。サポーター向けには、こまごましたイベントをやるのが精いっぱいだという。