侍Jでも片っ端から…楽天・松井裕の止まらぬ“質問攻め”
「中継ぎをやることになって、たくさんの方が声をかけて下さった。それを胸に刻み、自分が(チームを)引っ張っていく気持ちでやりたい」
昨11日、欧州代表戦の八回から登板し、1回1失点だった松井裕樹(楽天)がこう言った。
キャンプで大久保監督からリリーフ転向を通達された高卒2年目左腕。抑えのミコライオが腰椎ヘルニアで長期離脱することになり、ここにきてストッパーに抜擢される可能性も出てきた。
超高校級左腕と騒がれた桐光学園時代からチームの大黒柱。リリーフの経験はほぼないだけに、配置転換が決まって以降は楽天の先輩リリーフ陣を片っ端から質問攻めにした。それは侍ジャパンに合流してからも同じ、というより、さらに貪欲さが増した。
7日の練習日にロッテ守護神の西野に精神面でのアドバイスを請うと、その夜はDeNAの井納、中日の又吉とともに焼き肉店へ食事に出かけ、そこでも「中継ぎの極意を教えて下さい」と頭を下げた。井納からは「時には1点をあげてもいいというくらい、開き直ることも大事だ」と声をかけられたという。
もっとも、井納はDeNAの先発ローテーション投手。プロ入り2年間でリリーフをやったのは新人時代の4試合だけである。貪欲な姿勢がリリーフでの成功に結びつくかどうか。