原さんにゲラゲラ笑われた「山手線ゲーム」
「じゃあ、湖の名前!」
原さんが出すお題に僕は大真面目に、
「日本海!」
本来ならもちろん罰ゲームの一気飲みですが、原さんはゲラゲラと腹を抱えて笑って、
「大介、今のは面白いからセーフ!」
次のお題の「県庁所在地」に「けんちょーしょざいち??」と僕が首をひねっていると、「とりあえずその県で最も栄えているところを言ってみろ」と分かりやすく教えてくれたので、
「大阪のミナミ!」
と答えたら、大笑いの原さんにまた罰ゲームを免除してもらうなんてことばかりでした。
原さんはとにかく明るい酒で、自ら率先してグラスをあおります。どんなに飲んでも顔色ひとつ変わりません。原さんの周りには常に選手が集まりました。
原さんの引退が決まった95年、恐れ多くも僕はグラブをおねだりにいきました。悪いな、三塁用はもう他にあげちゃったんだよ、と言いながら渡してくれたファーストミットにマジックでこう書いてくれました。